オラクルクライアントからオラクルデータベースに接続するには、tnsnames.oraファイルに接続情報を設定します。
設定手順
オラクルデータベースに接続するには、以下5つの情報が必要です。
今回は以下の値を例にとって解説します。
パラメータ | 値 | 備考 |
---|---|---|
IPアドレス | 192.168.1.1 | DBサーバのIPアドレスです。 |
接続先ポート番号 | 1521 | デフォルトは1521番です。 |
接続先DBのSID | testdb | DB作成時に付ける固有のIDです。 |
ログインID | taro | 接続ユーザ名です。 |
ログインパスワード | pass | ユーザのパスワードです。 |
DB管理者から上記5つの情報を貰いましょう。
①上記の情報をtnsnames.oraに設定します。
tnsnames.oraファイルは、オラクルクライアントをインストールしたマシンにあります。
(パスの例)C:\app\product\11.2.0\client_1\NETWORK\ADMIN\tnsnames.ora
ファイルを開いたら、一番最後に以下の設定を追記します。
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#testdbへの接続 db01 = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = 192.168.1.1)(PORT = 1521)) ) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = testdb) ) ) |
追記したら、上書き保存して閉じれば設定は完了です。
上記設定は以下のような構文になっています。
- (tnsnames.oraの構文)
- <接続文字列> = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = <DBサーバIP or マシン名>)(PORT = <リスナーポート番号>)) ) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = <オラクルSID>) ) )
②接続確認をする
次に、正しく接続できるか確認してみましょう。
コマンドプロンプトを立ち上げて以下のように入力してEnterキーをクリックします。
「sqlplus taro/pass@db01」
- コマンドプロンプト
- C:¥>sqlplus taro/pass@db01 SQL*Plus: Release 11.2.0.2.0 Production on 土 4月 15 12:11:58 2017 Copyright (c) 1982, 2010, Oracle. All rights reserved. Oracle Database 11g Release 11.2.0.1.0 - 64bit Production に接続されました。 SQL>
このように表示されたら接続成功です(^^♪
メモ
- 上記例の「db01」の部分は、好きな文字列を設定してもらって構いません。
- Oracle標準のツールで設定したい場合は、以下関連記事をご覧ください。