オラクルを起動するには、startupコマンドを使用します。
オラクルの起動
オラクルの起動には以下3つの段階を経て起動します。
① nomount状態
↓
② mount状態
↓
③ open状態
↓
② mount状態
↓
③ open状態
状態 | 説明 |
---|---|
nomount状態 | 初期化パラメータファイルの読み込み、バックグラウンドプロセスの起動、SGAの割り当てを行います。 この状態まで起動するには、startup nomountコマンドを使用します。 |
mount状態 | 制御ファイルを読み込んでデータベースを認識します。 この状態まで起動するには、startup mountコマンドを使用します。 |
open状態 | データベースをオープンします。オラクルが起動して使える状態です。 この状態まで起動するには、startupコマンドを使用します。 |
startup事前準備
starupコマンドを実行するには、ORACLE_SIDを設定してsysユーザでログインしておく必要があります。
例)SID=HOGEDBのデータベースをsysでログインする
- 実行例
- C:¥>set ORACLE_SID=HOGEDB C:¥>sqlplus sys/chage_on_install as sysdba SQL*Plus: Release 12.2.0.1.0 Production on 火 1月 28 15:34:21 2020 Copyright (c) 1982, 2016, Oracle. All rights reserved. Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.2.0.1.0 - 64bit Production に接続されました。 SQL>
パスワードは環境に合わせて読み替えてください。 as sysdbaで接続します。
startupサンプル
以下サンプルは、sysユーザでログインしている前提です。
例)nomount状態まで起動する
- 実行例
- SQL> startup nomount pfile=C:\oracle\initHOGEDB.ora ORACLEインスタンスが起動しました。 Total System Global Area 1063442795 bytes Fixed Size 6745071 bytes Variable Size 283706560 bytes Database Buffers 783463227 bytes Redo Buffers 8039866 bytes SQL>
初期化パラメータをは省略できます。
例)mount状態まで起動する
- 実行例
- SQL> startup mount pfile=C:\oracle\initHOGEDB.ora ORACLEインスタンスが起動しました。 Total System Global Area 1063442795 bytes Fixed Size 6745071 bytes Variable Size 283706560 bytes Database Buffers 783463227 bytes Redo Buffers 8039866 bytes データベースがマウントされました。 SQL>
初期化パラメータをは省略できます。
例)open状態まで起動する
- 実行例
- SQL> startup pfile=C:\oracle\initHOGEDB.ora ORACLEインスタンスが起動しました。 Total System Global Area 1063442795 bytes Fixed Size 6745071 bytes Variable Size 283706560 bytes Database Buffers 783463227 bytes Redo Buffers 8039866 bytes データベースがマウントされました。 データベースがオープンされました。 SQL>
初期化パラメータをは省略できます。
例)nomountの状態からmount状態まで持っていく
- 実行例
- SQL> alter database mount; データベースが変更されました。
例)nomount状態、mount状態からopen状態まで持っていく
- 実行例
- SQL> alter database open; データベースが変更されました。
解説
- open状態まで起動すればオラクルが通常通り使用できるようになります。
- sysユーザのデフォルトパスワードは「change_on_install」ですが通常は変更されているはずなので、データベース管理者にご確認ください。